底辺司法試験浪人生の泥沼脱出記

司法試験受験という泥沼に陥りもがきながらも平成28年度合格を目指す人間の生き様を記したブログ。幾多もの失敗経験から学んだこと、考えついたことを書いていきます。司法試験受験生や他の難関試験受験生等にとって少しでも参考になれば幸いです。

司法試験に備えていつ仕事をやめるべきなのか

 以前、司法試験受験生がフルタイムで働くことは狂気の沙汰だと書きましたが、生活していくには働くしかないという方も少なくないでしょうし、バイトを軽くやるだけで生活していけるとしても世間体や将来の不安を考えるとやはり仕事はやめにくいという方も少なくないでしょう(私も今年の順位的に最後まで司法試験に合格できないおそれが高く後者に当てはまっています。)。

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 できる限り仕事は続けざるを得ないとして、仕事を辞めるとしたらどのタイミングか、どういった条件が揃ったら辞めるべきなのかについて考えてみました。

 

○タイミングについて

・10月ぐらいで辞める

 合格発表が終わり、受験生がそろそろ本気を出しはじめ、予備校がそろそろ答練等を始める時期に辞めるということがまず考えられます。

 試験まで半年~7か月ほどあるので、試験対策ができる期間の長さはそれなりにあります。半年であれば燃え尽きることなく何とか本番までは持つでしょうし、合格可能性を上げることを考えればせめてこの時期ぐらいには辞めたほうが無難でしょう。

 個人的には、これぐらいのタイミングで辞めて、しっかり予備校の答練を受けるのが良いと思っています。

 

・1月ぐらいで辞める

 できる限り仕事を続けながらも、司法試験に合格したいという方は、もうちょっと引き延ばして1月ぐらいに辞めるというのも強く考えられるところです。

 試験まで4か月ほどしかないので、試験までに間に合わなくなるおそれが高いですが、今までに積み重ねが十分にある方であれば何とかなる可能性は低くないでしょう。

 年度末付近に忙しくなる業界が多いですし、本格的に仕事が忙しくなり勉強できなくなる前に辞めるというのも、受験生としてはおおいにありでしょう。

 

・4月に辞める

 せめて試験1か月前ぐらいの直前期にはしっかり勉強したいという方は、4月に辞めるということも考えられます。

 仕事の引き継ぎのことを考えるとちょうどよいタイミングでしょうし、司法試験にギリギリ間に合わせるにはこのタイミングしかないでしょう。

 司法試験はとてもとても1か月で何とかなる試験ではないので、司法試験においてかなりの積み重ねがなければお勧めできませんが、生活できないのあれば仕方がないでしょう。

 2か月無職orフリーターになる程度であれば、空白期間は短くて済むため経歴の点ではダメージを減らせますし、失業手当でやりくりすることで生活も何とかやっていけるでしょうし、本当に生活が大変な方はこうするしかないかもしれません。

 

・仕事を続ける、辞めない

 すでに安定した職に就いている方、合格可能性が著しく低い方は、司法試験合格の可能性が大幅に下がっても仕事を辞めないままでいることが強く考えられます。

 直前にがっつり勉強できないのは極めて大きなディスアドバンテージであり、実際社会人合格者は非常に少なく合格者もベテランがほとんどなわけですが、まともに再就職することが困難な現代社会においてはやむを得ない選択肢です。

 

 

○仕事を辞める条件、考慮要素について

・年収、福利厚生、待遇、社会的地位など

 大企業や公務員など安定した職に就いている方は、わざわざ生活が崩壊するリスクを冒してまで仕事を辞めるべきなのかよく考えたほうがよいでしょう。そもそも司法試験に合格する必要性がそれほどないでしょうし、リスクを冒してまで司法試験人生を賭けない方がよいでしょう。

 一方で、中小企業で辞めてもそこまで痛くないという方は、司法試験に合格することを強く考えるべきですし、ボーナスが出てからすぐ辞めるといった思い切った決断をしてもよいでしょう。

 

・合格可能性、自信があるか

 司法試験に合格してしまえば、合格しないよりもはるかに将来の見通しがたちますし、合格できるのであれば仕事を辞めてしまっても大丈夫でしょう。

 そのため、模試や答練などで合格可能性が高いと判断したら、仕事を辞めるということが考えられます。

 

・生活が可能か、援助してもらえるか

 親や親せきに泣きつけるのであれば、泣きついて司法試験の勉強に専念した方が勉強時間が大幅に増えるため、司法試験の合格の可能性はぐっと上がるでしょう。

 司法試験に合格した後に存分に孝行をすればいいだけの話ですし、働かなくても何とか生活が可能であれば、仕事はやめてしまったほうが良いかもしれません。

 

・辞めても他に道があるか

 最終的に司法試験に合格できなかったとしても、自営業等で生活していけるのであれば、思い切って仕事を辞めるという決断をとりやすいです。専業主婦として生きられそうな方も同様でしょう。

 あと、年齢的にまだ公務員になる道が残っている方は、仕事を辞めたうえで司法試験の後に公務員試験も受けてしまうということが強く考えられます。